PROCESS

真珠は、貝という

生き物の体内から

生まれる唯一の宝石。

日本ではアコヤ貝が良く知られていますが、ひと口に真珠貝といっても種類はさまざま。

もちろん、種類によって生まれてくる真珠も違います。
白蝶貝や黒蝶貝といった南の海の貝、湖で育つ淡水のイケチョウ貝、実はアワビも真珠貝の一種なのです。

アコヤ貝から生まれたアコヤ真珠の中で、最も良く知られているのが日本産。
生産地は伊勢志摩や四国、九州の内海です。
養殖は、真珠を生み出す貝を育てるところから始まって、小さな貝が母貝になると珠の芯になる核を挿入。

1年から2年かけて、貝殻の成分が核を何重にも包んでいきます。
その間、波の静かな海で休ませたり、海藻やフジツボ、牡蠣などの付着物を掃除したり常に世話を怠りません。

冬に浜揚げして、洗浄された真珠は大きさ・形状・傷・テリ・色・巻きといった要素を細かくチェックして、ランク分けされます。
シミ抜きや調色の加工を施し、さらに選別に選別を重ねて、何段階もの厳しい基準をクリアした真珠だけが、ジュエリーになる資格を得るのです。

珠を育む歳月と努力の積み重ねによって生まれた一粒の真珠。
柔らかく広がる温かな輝きには、多くの人々の手によって紡ぎだされたストーリーが息づいています。

真珠ができるまで